【JAXA】無人月着陸機(SLIM)を打ち上げる。
投稿:2021/07/01
予想:2022/01/01 〜 2022/12/31
2022年、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、無人月着陸機(SLIM)を打ち上げる。
SLIMの目標
小型探査機による高精度着陸技術の実証
はやぶさで2は小惑星リュウグウへの着陸と帰還を行なったが、今回の小型月着陸実証機SLIMは月の様に重力のある星への着陸実験も使命。
現在の技術では月への着陸技術は難しく、未だ着地地点のズレが生じている。探査機を調査したい場所へ正確に着地できる様に実験も兼ねている。
探査機が小型であれば制御しやすい事と、着地地点の選択肢も多く選べる様になる。即ち、調査地域の選択肢が増えるという事です。
今後、数ある月惑星探査機のシステム確立
今後は、着陸だけでは無く離陸の技術も含めて開発が進むのではないでしょうか。
調査対象となる惑星の重力がある程度強い場合、離陸にそれだけエネルギーが必要になる。今回のSLIMの場合は地球への帰還は任務外ではありますが「小型な探査機の着陸」として成功を収めることができれば次の段階「目標からの離陸、地球への帰還」になります。最終的には低コストの小型探査機で多くの惑星から石や砂を持ち帰る選択肢が増えてくるでしょう。
因みに「はやぶさ2」が接触した小惑星リュウグウは、場所によって随分重力の差がある様ですが、地球の1/80000程度と微小重力下です。低出力で離着陸可能な小惑星であり、地球と火星の間にある惑星として、更には含水鉱物や有機物の有無検証として、様々な理由から調査対象に相応しかった。
重力下での離着陸はとても高度な技術で探査機自体に重量に比例して難易度が上がる、軽量化された探査機は離着陸にエネルギーをそれ程使わなくて良く、探査機自体の荷重による破損の心配も少なく理に適っている。この離着陸が安定するとリュウグウや月だけではなく、他の惑星への応用が利く技術となります。
対象とする惑星の環境(大気の状況、重力、風速など)によるが、その環境下で軽くフワフワしていれば探査機は着地の衝撃で壊れにくくなるでしょうね。
もしくは電子機器含め機材を痛めないほどの頑丈な材料にするかでしょうか。
余談:リュウグウのクレーター
小惑星リュウグウには「人工クレーター」があります、それは探査機のはやぶさ2に搭載されている小型搭載型衝突装置により人工クレーターが作られました。人工クレーターの名前は「おむすびころりんクレーター」です。人工クレーターの結果、表面の年代は1000万年程度で比較的若いことが分かった。
その他、リュウグウの地名は下記の様に「おとぎ話」、主に浦島伝説から由来する名前が多く付けられている。
リュウジン(乙姫の父)、ウラシマ、サンドリヨン(フランス語でシンデレラ)、コロボック、ブラボー(ベルギーの伝説)、キンタロウ、モモタロウ、キビダンゴ、トコヨ(浦島伝説に出てくる海の中にある『常世の国』から)、ホウライ(『蓬萊』中国や日本にある言い伝えでは海の中の理想郷、不老不死の不死山(富士山)とも)、カタフォ(ケイジャン民話)、オトヒメ、エジマ(竜宮城へ旅立った磯)
おとぎ話の「おむすびころりん」は、小さなつづらから財宝を手に入れましたが、はやぶさ2は持ち帰った小さな粒子から財宝を手に入れたのでしょうか。私の朧げな記憶だと「想定されていたものが一部検証できた」程度だったと思います。
おとぎ話のあらすじ「おむすびころりん」
おじいさんがおむすびを転がしてしまい穴に落としてしまう、おじいさんはその穴を調べているうち、自分も落ちてしまう。
中には白いネズミが沢山居て、おむすびのお礼に大小と2つのつづらを差し出し、おじいさんに選ばせた。
おじいさんは小さいつづらを家に持ち帰り、開けたところ財宝が出てきた。
オチとしては、欲張りじいさんがその話を聞きネズミを威嚇して大小のつづら両方奪いとった。そのまま持ち帰ろうとした所ネズミに齧られ、それに懲りておとなしくなった。(諸説あり)
ジャイアントインパクト説が検証される
月の内部から噴出したと考えられる岩石がクレーターにある事を月周回衛星「かぐや」で観測されている、SLIMはそのクレーターに着陸し地質調査をミッションの一つに挙げている。月内部にある岩石を調べる事で、月面での環境変化や状態がわかる情報となるそうです。それにより、ジャイアントインパクト説が「説」ではなくなる可能性もあるそうです。
月が隕石によってえぐられた所(クレーター)にある岩石は、月の過去の環境や成り立ちが読み解ける資料と考えられています。わざわざ月を掘削せずとも「隕石の衝突で既に掘削されたクレーターを調査する」のは非常に理に適っています。
本当の事を言うなら場所を選んで掘削したいが、現在の技術では掘削する機材を運んだり操作するのはハードルが高い。
月の土地
国家としての所持は認められていないが、個人の土地として「ルナ・エンバシー社」が月面の土地を販売、権利書の発行という「地球圏外の不動産業」が行われている。この不動産業の内容は「月の土地権利書サッカーグラウンド一面分(約1,200坪)」の発行。
土地の譲渡は権利書の譲渡だけで済むとしたら、月への往来が簡単に出来る時代になったら良い遺産相続の材料として使えるかもしれませんね。
いつになるかは分からないが、まずは月面基地建設、更には基地建設「場所」、そして基地建設「場所の探査」になります。
いつかは人が安全に住める環境を提供出来る様になり移住できる様にもなるかもしれません。その際は電気水道等のインフラだけではなく、しっかり税制度、法律も作らないと大変な事になりそうです。